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茨城県牛久市の牛久シャトー本館。赤れんがの建物と時計塔

牛久市が地元産ワイン倍増へ新事業、ワイナリー新設に最大1,000万円

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30秒でわかる今回のニュース

  • 何が始まった:茨城県牛久市の「ワインのまちづくり推進事業」。関連予算が10月2日に議決されました。
  • 目標:牛久市産ワインの生産量と醸造用ぶどうの栽培面積を、5年以内に2倍にします。
  • 主な支援:苗木や棚・雨よけ設備の補助、委託醸造の費用補助、新しいワイナリーの整備に最大1,000万円。
  • 現状:市内産ワインは2業者で約3,500本(750ml換算)、栽培面積は約3.3ヘクタールです。

茨城県牛久市が、市内産ワインの生産量を5年以内に倍増させる「ワインのまちづくり推進事業」を始めました。朝日新聞によると、関連予算は10月2日に市議会で議決され、ぶどう栽培から醸造、ワイナリーの新設、販売までを市が一貫して支援します。

日本初の本格ワイナリーがある町の、いまの生産量

牛久には、1903年に神谷傳兵衛が開いた日本で最初の本格的な西洋式ワイナリー「牛久シャトー」があります。市はワイン産業を「牛久の原点」と位置づけています。一方で、現在の地元産ワインは2業者による約3,500本(750ml換算)にとどまり、醸造用ぶどうの栽培面積も牛久シャトーと農家4軒を合わせて約3.3ヘクタールです。朝日新聞は比較として、山梨県甲州市の原料ぶどうの作付面積が、市の把握分だけで約240ヘクタール(2024年)にのぼると伝えています。

ぶどう栽培と委託醸造への補助

新たにワイン用ぶどうを植える人には、初期費用の補助があります。朝日新聞によると、苗木の購入は補助率2分の1で10アールあたり最大30万円、棚・垣根や雨よけ設備の整備は同じく最大50万円です。市は農地のあっせんも事業に組み込みました。

自前の醸造所を持たない生産者向けには、牛久市産のぶどうを醸造事業者に委託してワインにする場合、その委託醸造費の一部を補助します。委託醸造を受け入れる施設への支援も新設されました。

新しいワイナリーには最大1,000万円

市内に新たにワイナリーを設ける個人や法人には、建物の新築・改修や醸造設備などの自己負担額の3分の2以内、最大1,000万円を補助します。規模によって必要な場合は、果実酒の製造免許に求められる最低製造数量を6キロリットルから2キロリットルに引き下げる特区を国に申請し、小規模ワイナリーの開業も後押しするとしています。

学ぶ場と売る場もセットに

牛久シャトーでは2025年度から、ぶどう栽培、醸造、販売、観光を学べる「ワインアカデミー」が開かれています。新事業では、牛久シャトーでの市内産ワインの取り扱いや、いばらきワインフェスティバルなどのイベント、ワイナリー巡りといったワインツーリズムで販路づくりも支えます。沼田和利市長は朝日新聞の取材に「『ワインといえば牛久』と言っていただけるようなまちづくりを進める」と話しています。

補助の詳しい条件や申請方法は、牛久市環境経済部農業政策課(029-873-2111)が窓口です。ワイン用ぶどうの品種について知りたい方は、Vinaboxのワイン用ぶどう品種ガイドもご覧ください。

写真:牛久シャトー本館(旧事務室、重要文化財)。2021年12月撮影で、今回の事業の発表とは関係のない外観写真です。Asturio Cantabrio、Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。出典:牛久市:令和8年8月定例記者会見(会見資料3 ワインのまちづくり推進事業)、牛久市:プレスリリース「牛久を、もう一度『ワインのまち』へ」、朝日新聞:地元産ワイン倍増目指せ(2026年10月10日)。確認日:2026年10月12日。

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